子供の習い事

子供に何を学ばせるか

子供の習い事、いまや様々なものがありますね。ひと昔前までは、ほんとうに限られたものしかありませんでしたが、最近ではあまりに多くの習い事が増えて、何をやらせたら良いのか…?と迷われている保護者の方も多いでしょう。

果たして何が適切なのでしょうか。
もちろんそこに「正解」はありません。

私たちは、子供の習い事として合氣道はとても良いものと考えているので、見学・体験に来られた方には、おすすめしていますが、これがすべてで、完璧な習い事だ…などとは考えていません。

WBCが終わると野球少年が増えます。サッカーのワールドカップを見ればサッカー人口が増えます。オリンピックがあれば、様々な競技を「おもしろそう!やりたい!」と言い始める子も増えるものです。

親としては、こうした子供自身が好きなこと、興味を持つこと、あるいは本人が「やりたい!」と言うことを、応援したくなるというのは、普通の感情、親心というものでしょう。

しかし子供が「好きなこと」「楽しいこと」「やりたいこと」「興味を示すこと」だけを求めるのは、子供にとって決して「良い習い事」になるとは限りません。

『社会契約論』で知られるフランスの思想家・ルソーの言葉に、こんな教訓的な言葉があります。

『子どもを不幸にするいちばん確実な方法はなにか、それをあなたがたは知っているだろうか。それはいつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ。』

親は子供が望むものを与え、子供が喜ぶことをさせてやりたいと望むものですが、

「好きなことだけをやり、嫌いなことはやらない」
「楽しいことはやるが、つまらなことはやならい」
「やりたいことはやっても、やりたくないことはやらない」
「興味のあることはやるが、それ以外はまったく興味を示さない」

…という子がそのまま成長しては、社会に出てどんな大人になってしまうでしょうか?

ただでさえ、昨今の社会風潮として、親が、大人が、あるいはシステムや社会が、みんなで子供を守ろうとして、過剰な保護をし、子供の権利や自主性を尊重し、トラウマにならないように、傷つかないように…と過剰なまでに保護することで、子供たちは失敗の経験を極端に回避ようになってしましました。

その結果、失敗に過剰に反応したり、失敗に弱い、打たれ弱い子が非常に多くなってしまっています。

(※これは長年の指導経験から、非常に強く感じる最近の子供たちの実態です)

社会で働くお父さん、お母さんたちなら、よくご存じなように、社会のなかでも、ひとつの会社のなかでも、あるいは学生時代なら学校生活のなかでも、決して好きなことだけをやるわけにいきませんし、楽しいことや自分がやりたいことばかりで毎日を過ごすことはありません。

むしろ、自分が望まないこと、我慢しなければならないこと、やりたくないことでも、やらなければならずに「やる」ということが多いはずです。

若い青少年の時代には、こうした自ら望まないことであっても、「やるべきことはやる」という習慣を身につけさせることが、子供を愛する親として、保護者として最も大切なことなのではないでしょうか。

つまりわれわれは、こう考えています。
習い事とは、子供にとって「何が必要か?」「何を大切にするか?」「どんな大人になってほしいか?」という基準で決めるべきではないかと。

もちろん、子供にとって必要なことであっても、それを「本人が好きにならないと…」「興味を示さないと…」「楽しめないと…」と子供は長続きしないのでは?と心配になってしまいますよね?

でもそこは、お父さん、お母さんの「持っていきかた」次第です。うまくその気にさせる、興味を持たせる、好きにさせる工夫が必要なのではないかと思うのです。


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